ネオジム磁石とは?特徴や用途、注意点をわかりやすく紹介!

ネオジム磁石はどういう磁石なのか、どんな場面で使われるのか、またネオジム磁石と普通の磁石との違いは何かを考えたことはないでしょうか。
このコラムでは、ネオジム磁石の特徴や通常の磁石との違いを、わかりやすく解説していきます。
また、ネオジム磁石の使われる場面や、使用時の注意点も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
~目次~
- » ネオジム磁石の特徴
- » 通常の磁石との違い
- » ネオジム磁石が使われる場面
- » 使用時の注意点
- » まとめ
ネオジム磁石の特徴

ネオジム磁石は、磁石の中でも特に強力な磁力を持つ永久磁石として知られています。
希土類(レアアース)の一種であるネオジム(Nd)と、鉄(Fe)やホウ素(B)などを原料に使った磁石です。
希土類を原料とした磁石を「希土類磁石」と呼び、ネオジム磁石は希土類磁石の一種です。また、「ネオジウム磁石」や「ネオジウムマグネット」と呼ばれることもあります。
通常の磁石との違い
ネオジム磁石と、通常の磁石との違いについて、簡単に解説します。
一般的に使われているフェライト磁石は、安価で熱に強いという利点がある反面、ネオジム磁石と比較すると磁力が弱いです。
また、同じく永久磁石であるアルニコ磁石は、高温下でも磁力を維持できますが、保磁力が弱く価格も高い面があります。
ネオジム磁石は、強力な磁力とコスパの良さが大きなメリットです。また、通常の磁石と比べて加工しやすいのも特徴だと言えます。ただし、通常の磁石よりも、高温に弱く錆びやすいデメリットもある、と把握しておきましょう。
ネオジム磁石が使われる場面

ここでは、ネオジム磁石が使われる場面について紹介します。
ネオジム磁石は、スマートフォンやハードディスクといった、精密機器の部品に用いられることが多いです。電気エネルギーを、音や振動に変換する役割を持ちます。
また、ハイブリッド車や電気自動車などの、駆動用モーターや電動パワーステアリングなどに使用されることも多いです。

医療機器では、MRI(磁気共鳴画像診断装置)、磁気浮上軸受や磁気ポンプなどにネオジム磁石が使われています。
製造工場の生産ラインでも、微細な金属片や金属粉を除去するためにネオジム磁石が利用されるケースが多いです。

さらに、ネオジム磁石は工作にも使えます。「強力マグネット」といった名前で、100均などで売られていることもあるでしょう。
なお、マグネットシートキングでは、ネオジム磁石のリメイク方法も紹介しています。たくさんのアイデアを掲載していますので、参考にしてみてください。
リメイク方法のコラムを見る使用時の注意点

磁力が強力でコスパに優れたネオジム磁石ですが、使用時に注意すべき点について解説します。
ネオジム磁石は小型の製品が多いため、子どもや動物が誤飲してしまう可能性があります。万が一飲みこんでしまうと、強力な磁力によってさまざま事故を引き起こす原因となり、危険です。そのため、子どもや動物の手が届かない場所にしまっておくことを推奨します。
また、ネオジム磁石は磁気が強いため、電子機器などの誤作動を起こす可能性も考えられます。
特に、体内に埋め込む医療用機器のペースメーカーには、細心の注意が必要です。ペースメーカーを使っている人がネオジム磁石に近づくと、正常に動作しなくなる可能性があります。結果として、命の危険を引き起こすこともあり得るのです。
ネオジム磁石同士は、間に指や手のひらを入れてもくっつくほど磁力が強力です。挟まれるとケガや事故の原因となるため、保護手袋を使用するのも良いでしょう。また、磁石がくっついた時の衝撃で割れ、破片が飛散することもあるので、保護メガネを装着するのもおすすめです。
まとめ
今回は、ネオジム磁石の特徴や通常の磁石との違い、使われる場面、使用時の注意点を解説しました。
強力な磁力を持ちコスパの良いネオジム磁石は、私たちの身近でたくさん使われています。
メリットの多いネオジム磁石ですが、デメリットや注意点もしっかり把握しておき、適切に取り扱いましょう。
※弊社では、ネオジム磁石の取り扱いや販売をしていませんのでご注意ください