マグネットシート印刷を好きなデザインで自作する方法を解説
簡単に貼れる上に、剥がした後もきれいなマグネットシートは、様々なシーンで活躍する便利なアイテムです。
市販のマグネットシートは文具店や雑貨店などで購入できますが、材料も安価で手に入りやすいため、比較的簡単に自作することもできます。
この記事では、マグネットシートを自作する方法と業者依頼との違い、それぞれのメリット・デメリットについて紹介します。
~目次~
- » マグネットシートを自作する方法は?
- » マグネットシートの作り方
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- ー 材料の準備
- ー マグネットにしたいデザインをプリントする
- ー 慎重に貼り付ける
- ー 余白を切り取り完成
- » 自作と業者依頼の違い
- » まとめ
マグネットシートを自作する方法は?
マグネットシートを自作する場合、主に二つの方法が考えられます。ステッカーやチラシなどをマグネットに貼り付ける方法と、インクジェットプリンターで印刷したものをマグネットに加工する方法です。
以下に、それぞれの方法について解説していきます。
ステッカーやチラシを貼る
一つ目は、ステッカーやチラシをマグネットシートに貼る方法です。
まず、マグネットシートと好みのステッカーやチラシ、接着剤や両面テープ、ハサミやカッターナイフを用意します。マグネットシートは、文具店やホームセンターで購入できる無地のマグネットシートでも、ポスティングや路上で広告として配布されているマグネットシートでも構いません。ステッカーやチラシをマグネットシートに接着剤か両面テープで貼り付け、ハサミでカットすれば完成です。表面をレジン液やラメでコーティングしたり、リボンや装飾パーツを付けると、より豪華に仕上がります。
持て余しているステッカーやチラシなどの切り抜きを活用したいというケース、とにかく手軽に完成させたいというケースにおすすめの方法です。
ただし、接着剤やテープで貼り付けているだけなので強度が低く、使用しているうちに剥がれてしまうリスクがあります。
インクジェット印刷で作る
続いて、家庭のインクジェットプリンターを使う方法です。市販されている手作りマグネットシートキットを活用する場合は、こちらの方法になります。
既存のデザインではなく、自分で描いたイラストや写真を使って、好きなデザインのマグネットシートを作ることができる点が魅力です。
一つ目の方法と比べると、マグネットシートとしての完成度は高くなります。しかし、家庭用プリンターで印刷可能な厚さのラベルであることを考えると、業者作成のマグネットシートほどの強度は期待できません。また、どのプリンターでもキットが使えるわけではないため、お手持ちのプリンターに対応しているかどうかの確認は必須です。
インクジェットプリンターでマグネットシートを作る方法については、次の見出しで詳しく解説します。
マグネットシートの作り方
それでは、インクジェットプリンターを使ったマグネットシートの作り方をご紹介します。
材料の準備
用意するものは、インクジェットプリンター、ハサミかカッターナイフ、市販のマグネットシートキットです。文具店やホームセンター、百円ショップなどで購入できます。加えて、定規があればきれいに仕上げやすくなります。
【材料】
- ・マグネットシートキット
【道具】
- ・インクジェットプリンター
- ・ハサミかカッターナイフ
- ・定規 ※なくても仕上げることはできる
市販のマグネットシートキットは、印刷するためのラベルシール、マグネットシート、表面に貼る保護フィルムの3つがセットになっています。ラベルシールは水や光に強い素材がセットされていることが多く、上から保護フィルムを貼ることで傷や汚れの付着、光による劣化を防いでくれます。
もし「市販のキットが身近なお店で手に入らない」「もっと安価に作りたい」という場合は、代用品を用意します。インクジェットプリンターで印刷可能な厚さの用紙、貼り付けるためのマグネットシート、ガラスや壁の保護フィルムなどを試してみてください。ただ、市販のキットよりは強度の面で劣ることを認識しておきましょう。
マグネットにしたいデザインをプリントする
マグネットシートにしたいデザインは、印刷サイズを決めた上で、IllustratorやPhotoshopなどの画像編集ソフト、ラベル作成ソフトなどであらかじめ作成しておきます。
デザインが決まったら、ラベルシールをプリンターにセットし印刷モードや用紙のサイズが間違いないか確認をして印刷してください。印刷後は、インクが完全に乾くまで作業を進めないようにします。
市販のキットではない用紙にプリントアウトした場合も、同じようにインクが乾くまで待ちます。
慎重に貼り付ける
インクが乾いたら、保護フィルムとマグネットシートを貼り合わせます。気泡が入ったりずれたりしないように、慎重に少しずつ作業を行ってください。
定規を使ってシートやフィルムを押さえ、端から少しずつ貼っていくと、大きな失敗が起こりにくいです。もし気泡が入ってしまっても、接着面の外に向かって押し出すように定規を滑らせていくと空気が抜けてくれます。
ガラスや壁の保護フィルムなどで代用する場合も、同様の手順で貼り付けます。
余白を切り取り完成
最後に、ハサミかカッターナイフでマグネットシートの不要な部分をカットして完成です。
自作と業者依頼の違い
ここまで、マグネットシートを自作する方法を解説してきましたが、場合によっては業者に依頼して作成するという選択肢もおすすめです。
自作と業者依頼との違いを表にまとめましたので、自分が重視するポイントと照らし合わせて、選択のヒントにしてください。
自作のメリット・デメリット
マグネットシートを自作するメリットは、なんと言っても安価に、好きな時に作れる点です。材料さえ揃えば、数時間で完成させることができます。
また、作成しながらデザインを微調整したり色違いを一つずつ作るといったことも可能です。
デメリットとしては、業者が作成したものと比べるとどうしてもクオリティが低くなるという点が挙げられます。粘着力が弱く剥がれやすいのはもちろん、水や光に弱いので劣化しやすくなってしまいます。
市販のマグネットシートキットを使いたい場合、すぐに材料が手に入らない可能性もあります。また、一つ一つ手作業のため、数を作りたい場合は手間と時間もかかってしまいます。
業者依頼のメリット・デメリット
業者にマグネットシート作成を依頼するメリットは、クオリティの高さです。印刷そのものが美しく、自作のマグネットシートと比較すると耐久性の高い仕上がりになります。
表面にツヤを持たせ丈夫にするラミネート加工のほか、角を丸くしたりカットパスで切り抜くといったオプション加工をすることで、高級感や特別感を持たせることも可能です。デザインを入稿してしまえば、あとの作業は全て業者がやってくれるため、時間や手間を省くことができます。
デメリットとして挙げられるのは、まず費用の高さです。デザイン違いで少量ずつ作成したい場合は、特に割高になってしまいます。早ければ即日完成する自作と比べて、完成まで時間がかかるというデメリットもあります。配布する日が決まっている場合などは、入稿から納品までの日数を考慮しなければなりません。
また、業者によっては入稿データに使用するソフトが決められていることがあります。IllustratorやPhotoshopなどの有料の画像編集ソフトに馴染みがない場合、ハードルが高いかもしれません。
メリット | デメリット | |
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自作 |
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業者依頼 |
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まとめ
マグネットシートを自作する方法、自作と業者依頼のメリット・デメリットについて解説しました。
マグネットシートは手軽かつ比較的リーズナブルに作ることができます。自作にも業者に依頼しての作成にも、メリットとデメリットがそれぞれあります。自身が何を重視するかによって、自作を選ぶか業者への依頼を選ぶのかは変わってきます。
イメージ通りのマグネットシートを作る参考にしてみてください。